「実は…アルセルナの結果で…国が…変換者の手で滅亡することがわかりました」

 

「え…」



 

カランカラン



 

横で聞いてしまった召使の一人がクシを落とした。



 

「すまない、君たちを驚かすつもりはなかった。このことはまだ口外しないでくれ」

 

 

 

召使をなだめるメジャーを横に、パニッシュ静かに混乱していた。

 

 




どういうこと。

 

 

どういうことなの。

 

 

 

変換者が…?

 

 

この国を…。

 

 

 

 

「お…お父様は…なんて?戦いになるのですか?」

 

 

 

今日は神の安息日。

 

 

外ではお祭りが行われていて、その騒ぎ声はパニッシュの部屋にまで届いていた。

 

 

その振動が心を痛めつける。

 

 

 

 

「ガベル王は…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長い沈黙のあと、ようやくメジャーが口を開いた。

 

 

 

 

「ガベル王は、変換者に勝つ術はなく、神の言葉に従い、この国とともに滅びる、とおっしゃった」

 

 

パニッシュは頭が真っ白になった。

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